インタビュー
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がんの早期発見に努めているのは、早期の治療が、患者さまの未来の健康を守ることにつながるからです
私たちは、早期治療でがんのリスクを減らすために、早期発見をすることに努めています。そのため、年に1度の定期検査をご提案しています。
当院では、経鼻内視鏡で苦痛の少ない胃カメラ検査をおこなっています。わからないことがあれば何でもご相談ください。
診療の際に気をつけていることを教えてください。
わかりやすく、ていねいな説明を心がけています。消化器疾患がどんな病気かというのは、漠然としていて患者さまにとってはよくわからないことが多いからです。そのため、専門用語を使わない、模型を使う、イラストを描いて説明するといったことを心がけています。
院内空間でこだわっていることはありますか?
自宅にいるようにリラックスしていただきたいという思いで、院内は、オフホワイトや木目調といった、ナチュラルで優しい雰囲気のインテリアを採用しました。
内視鏡検査はつらいという声をよく聞くのですが、つらさを軽減するためにおこなっていることを教えてください。
当院の内視鏡検査では、基本的に鼻から入れる経鼻内視鏡を使用するため、経口内視鏡検査のような嘔吐反射が少なく、つらさが軽減できます。さらに局所麻酔を使用することで、鼻から内視鏡を入れる際の違和感を和らげることができます。鼻から内視鏡が入らない方には、経口内視鏡を使用しますが、5mmの細い内視鏡のため、嘔吐反射はほとんどありません。
内視鏡検査室ではアロマの香りがします。またBGMを流すことで、患者さまにリラックスして検査を受けていただける環境を整えています。
内視鏡検査で万が一病気やがんが見つかった場合、その後の治療方針を教えてください。
内視鏡検査でポリープが見つかれば当院で切除することもできますが、対応できない治療に関しては、連携している病院をご紹介いたします。当院は、さまざまな分野の先生方とのお付き合いする中で生まれた関係性に基づき、各疾患に合わせて先生を紹介することが可能です。メールや手紙だけの連携ではなく、信頼関係のうえに築かれた「顔の見える連携」を心がけています。
手術経験をふまえて、早期に病気の治療にたずさわりたいと思うようになったとのことですが、きっかけやエピソードを教えてください。
早期がんのうちに手術をすることによって、がんによる死亡リスクを軽減することができるからです。
例えば、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であれば胃がんのリスクがあります。内視鏡検査によって早期発見することができれば、そのまま切除することができ、胃がんを発症するリスクを軽減することができます。手遅れにならないうちに、病変を見つけて早期治療することが、命を守ることにつながるのです。
早期発見するために患者さん自身ができることはありますか?
定期的に健康診断を受けることです。早期がんは自覚症状がありません。年に1回は健康診断を受けていただき、そこでポリープが見つかれば患者さまはショックだと思いますが「小さい段階で見つかって良かったですね」とお伝えしています。
「誕生月に健康診断を受ける」といった習慣付けをしておけば、忘れにくいためおすすめです。当院でも検査後、領収書に「年に1回定期健診を受けてください」というような印刷をして患者さまにお渡しするようにしています。